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「綾木・・・たすけて」
なんだ、これ。体が熱くて、頭の中が痺れる。下腹部が熱を持って、溶け出したように前からも後ろからもどんどん溢れてくる。
そういえば、そろそろ発情期だったか・・・
と思ったところで今更遅い。
目の前のαに犯して掻き回して抱き潰して欲しいと、それだけしか考えられない獣になってしまったようだ。
「待って、茜。抑制剤・・・っ」
興醒めする綾木の言葉を断つように唇を塞ぎ、咥内の粘膜を舌で余すところなく貪りたくなる。
知らない。発情期にαが傍にいるというだけで、こんなにも欲望が抑えられなくなるなんて、俺は知らなかった。
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