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お互いの唾液が同じ濃度で混ざり合う頃、無抵抗だった綾木の瞳の色が変わった気がした。
トップスの中に滑り込み背中を撫でた綾木の手が、一瞬躊躇し背骨をなぞって尾骶骨まで降りてくる。
「んん・・・っ」
もっと、もっと下まで・・・
蜜を垂らしヒクつくそこに触れて欲しくて腰を浮かせる。
「茜、マズイって。このままじゃ、お前を」
「いいからぁっ、したいから・・・あやきと」
嘘だ。
綾木が欲しいんじゃない。
俺の身体はαを欲しがっている。
あんなに疎んでいたはずの獰猛で危険なαの狂気に、征服されたくて堪らなくなっている。
「嘘つき。茜は残酷だ。俺がどんな想いでここにいんのか・・・お前も同じ想い、味わえばいいのに」
腰に巻きついた綾木の腕にグッと力が入る。骨が軋みそうな圧迫感。それすらも快感だと体は悦ぶ。
膨らみ硬くなった中心部が布越しに重なって、俺のより大きいであろう綾木のそれが ぐっぐっ と押し付けられ、期待だけで達してしまいそうになる。
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