第二章 ビビデ・バビデ・ブー

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夜は寝つけず昼間は仕事に 集中できないまま時は過ぎて言った コンタクトレンズを付けた桃子は 「目が大きくて綺麗だ」 とか周りには好評だったが いつも手術に追われている 新藤の目には映っていないようだった さらにある日 仕事を終えてから電車を乗り継いで 今度はランジェリーを買いに出かけた 昔からランジェリー売り場が苦手な 桃子は普段はネットで購入していた それも大きな胸が目立つのが嫌いだったので 桃子の選ぶものはワンサイズ小さ目の 着心地の悪いレースや飾りなど興味はなく しかも服から透けて見えない ノンワイヤーの色はベージュと決めていた しかし今回だけは女らしい 官能的なものばかりが並ぶ 店内に脚を踏み入れた時 自分も立派に大人な女性の 仲間入りができたような気がして 気後れせず店員のアドバイス通り 下着選びを楽しめた 胸を寄せて高くあげ それでいてさわり心地が良い シルクとレースの品の良い セットアップを2組とお揃いの セクシーなナイトガウンを買った 色白の桃子に断然似合うと鼻息を荒くして 進める店員の一押しの色は淡いピンク色だった しかもまた胸がワンサイズ 大きくなっていた 綺麗なランジェリーを身に着けていると 思いはいつしか二人きりへの週末へと飛んだ 旅行に向かう彼の車の中で彼の隣に座る 綺麗な森林の中を散歩したり 素敵なツリーがあるテーブルで 向かい合って食事をしたり そして・・・・ 新藤とベッドに入る時を思い描いては 恐れと憧れに身震いする 彼の裸はどんなだろう そして優しく愛撫してくれるだろうか・・・ 自分はどうすればいいのだろう 服を脱ぐタイミングは? 先にお風呂に入らせて もらえるかしらだって・・・・ アソコをちゃんと洗いたいし・・ 処女は血が出るっていうし ああ・・・怖いわっ   痛いのかしら・・・・ ナプキンも持っていかなくちゃ
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