泥棒がサンタクロース
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「そっか。じゃあ、その経験を、弦哉とのこれからに活かすかなぁ」 泣き笑いで言ったわたしの言葉に、弦哉がピンと直立不動になった。 「えっ、ええ、えぇえうぇあ!?」 「弦哉と結婚したらさぁ、奏ちゃんがわたしの本当のお兄ちゃんになるんだよね。悪かないな」 そのとたん、なんとも複雑な表情を浮かべた弦哉の顔のおかしさを、わたしは一生忘れない。 (fin)
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