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「えぇっ!?明日!?明後日じゃなくて!?」
あぁ、また出た。
慌ただしくスケジュール帳をめくるママを、呆れ顔で見つめる。
「ねぇ、ほら、やっぱり明後日の所に書いてるよ!?先生が間違えてるんじゃないの?」
目の前にそれを差し出されたけれど、近すぎるせいでぼやけて見えない。
「だから、何で学校からのプリント捨てちゃうかなぁ。この前も同じことやってたじゃん!」
スケジュール帳を押しのけて、私は腕を組む。
「だって、ちゃんとコレに書いたんだから、プリントはいらないでしょ?」
口を尖らせるママを、ジロリと睨みつける。
「う·····。分かったわよ。文子ちゃんに連絡してみるから」
そう言うと、携帯電話を操作する。
文子ちゃんは私の親友、葉月のお母さんだ。
豪快で、とても優しくて、ママさんバレーのエースストライカーでもある。
文子ちゃんからはすぐに返信があったみたいで、ママの顔がだんだんと青ざめていく。
「あぁ、やだ、どうしよう·····。私明後日の休みしか取ってないわよ。やばい·····。せっかく家庭訪問だからって気合い入れてたのに·····」
時間を確認したママは、どこかへ電話をかけはじめる。
どうやら相手は勤める薬局の上司のようで、休みの変更をお願いするらしい。
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