とこしえの中でこそ

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 今まで自分は、ずっと生まれ変わりを繰り返してきた。その回数は何回なのかは定かではないが、そう確信している。  前世の自分は、十七歳で世を去った。十五歳の時に治療の難しい病にかかり、二年の闘病生活の末にその人生を終えた。  残念ながら、そのさらに前世の自分が、いったいどんな人生を送っていたのかは覚えていない。どうやら、記憶が受け継がれるのは直前の人生のみのようだ。  しかし、前世の記憶を手繰り寄せるに、その前の自分はかなり長い間生きていたような気がする。あくまでもこれはすべて直感、感覚に過ぎないが。  それに、前世の自分は最期を迎える時に、ふとそのさらに前世の自分のことを思い浮かべていたような気がする。  それでも多少投げやりに最期を迎えたところから、その前の自分も大した人間ではなかったのだろう。それに、大した人間であった自信もない。
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