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体を固くする僕に暴言を吐きながら、蒲田の手は乱暴に服を脱がせて唇を重ねてくる。
首を横に振り嫌がっても無理やり重なる唇は汚い舌に蹂躙され、下肢をまさぐりながら縮んだソコを直に触れて刺激してきた。
「青柳先生が出した後かな〜?」
「嫌だッ!」
「どれどれ」
ツンとした痛みがアナルから広がり、痛みと匂いに呼吸も出来ない。
「痛い!おねがっ……痛いって」
「汚ねぇの出ないってことは、今日はまだ青柳先生に抱いてもらってないのかな〜?」
「やめろっ!」
「大丈夫だって、お前好きだろ?」
蒲田ののんびりした口調が怖かった。
浅ましく少しずつ大きくなる自身が情けなくて、悲しくて。
「言うこと聞けばバラさねーよ」
その一言は覚悟しろ、それしか道は無いんだから。そう思うには十分な威力だった。
何が一番怖いのかそれは僕の中で明白だったから。心を殺してしまえ、何も考えなきゃいい。
四つん這いにされると床に転がった懐中時計が目に入る。大切な時計を手にして、目を閉じ自分の呼吸に集中する。
何も考えない、何も考えない、心を殺せ。
力の抜けた体を蒲田の舌が這いずり、無理に広げたソコが裂けたのがわかった。
「俺、血は苦手なんだよな」
独り言を呟いて慣らされていないソコに蒲田のペニスがぴったりと付く。気持ちの悪い感触に全身が粟立ち、それでも歯を食いしばって心を殺した。
我慢すればいい。何も考えなきゃいい。
でも僕はどうしても青柳先生を思い出してしまう。
心地いい彼の温もりが今は遠くて、馬鹿みたいに腰を振る蒲田の動きに声も出ない。
あと、何度こんな事をしたらいい?
鋭い痛みと情けなさ、僕はどうしてこんな事になってしまったのだろうか。
どうして、僕は。
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