第1話 スクールバンド

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端にあった椅子に座り、社長と向かい合いになる いったいこれと何の話が繋がるのか、予想もつかない。 「この頃、スクールバンドやバンドアイドルが流行なのは知ってるね?」 「はい。綾間でいうヴィーゴですよね」 「そうそう。それでね、去年ぐらいから流行り出しているスクールバンド時代もここからが始まりな気がするんだ」 んで?と、星哉が聞き返す おい、敬語使え。社長に対して失礼極まりない! 「君たちもバンドアイドル、しない?」 「はい?」 社長のノリに追いつけず、オレ達はまだ別世界にフワフワ飛んでいた アイドルでも充分やっていけてるのに、バンド? そんなの無理すぎる。ピアノしか弾けないんですよオレ 「それに、メンバーを今から集めるなんて大騒ぎになります」 「それなら心配ご無用、君たちが県外の仕事に行っている間、バンドメンバーの審査をして推薦しておいたんだ」 この社長は何勝手に事を進めてるんだ。 何も聞いていなかったオレ達からして、現在頭の中は混乱中
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