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マネとオレ達、突然現れた社長からスカウトを受けた子がポツンと部屋に残された。あの人どこまでも自由なの、ちょっとムカつく。
「じゃあまずは名前からね。1人ずつ名乗りましょうか」
マネが仕切ってくれてるおかげでなんとか話は進みそうだ
オレ達が先に名乗り、挨拶をした
「猫屋敷雫、18歳。中学1年生からベースをしていました」
「じゃあ次俺っすね!三厨あずき、ギター担当の17歳でーす」
「富永のえる、同じく17。ドラムは中1の吹奏楽部から始めてましたー」
か、かなりフレンドリーな挨拶だった
オレ達とは大違いで、心に余裕がある様子。
なんだか流されているような気がするけど、星哉は真顔のまま
「マネ、これからどうするの?」
「明日からさっそくお披露目ライブに向けて生放送とグッズ案を考えてもらって、それからこの部屋で練習という流れになっているわ」
「オレと理人は他にも仕事が入ってる。できる所ならその3人だけに任せる部分もあると思うから、マネがついてやって」
「あなたにしては随分優しいのね」
「さすがに俺もそこまで鬼じゃねーよ。」
星哉、いつも通りだ
というか、いつもより優しい気が。オレとの態度を改めてもらいたい所だけど、今はこのまま。気持ちの整理がつくまではそっとしておこう
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