第2話 仕事として

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ミクとカコはオレの双子の妹弟達 クリスマスの日から一度も顔を合わせていないのでかなり怒っている様だ 家を出る時間も違うし、ギリギリまで寝てたから仕方ないのもある。 親も家にいなかったし、今年は急に仕事が入っちゃって2人だけのクリスマスになってしまったのを憎んでいるな。 あの後、友達とクリパしてくるって置手紙があったが、その時の字もかなり怒ってそうな力強い字だった。 「どうしよう、今日レッスンの後は仕事がないからさ。久しぶりに早く家帰れるって思ったけど。これもしかして、家に入れない事実……?」 「あははは!ちょーウケる!」 笑いごとじゃないよ! 妹と弟の前では『かっこいいアイドルのお兄ちゃん!』をずっと演じてきたつもりだけど。まさかこんな事になるなんて。 寒い寒い外で家の前にたたずむアイドル。こんな変な異名絶対ヤダ! 「まぁ家帰って2人に謝ったほうがいいと思う。ね?」 「ミクとカコに嫌われちゃったぁぁうぁぁぁぁーん。」 「ほんっと時々更にめんどくさくなるよな理人って。」 「社長と同じ事ゆーな!」
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