第2話 仕事として

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はぁ…、と重々しい溜息が口から吐き出される 家に帰るのがこんなにつらい気持ちになるなんて。 今から第1回目のバンド練習があるというのに、こんなおもぐるしい気持ちで 前向きに望める気がしない。 ミク、カコ、ダメダメなお兄ちゃんでごめんね。 (けど、明日からまたしばらく忙しくなるもんなぁ。) ヴィーゴとアイリスの対バンライブのチケットも貰ったしお忍びで行こうと思っている。そしてお正月の音楽際に紅白にも出演が決まったのだ なのでそう休んでいる暇はないという事。 「あ、理人さんだ!理人さーん!」 「ほんとだー、アイドルも道路歩くんだぁ」 今回はスタジオが近かったから。普段はマネが迎えに来ているんだけどね。 三厨さんと富永さん、だっけ? 「同い年だから呼び捨てでいいよ」 「えっまじ?アイドルと友達なっちゃった!嬉し過ぎて泣けてきた!」 「はいハンカチ」 「さんきゅーのえやん」 泣くほど!? 「おれ達の事も呼び捨てでおっけー、ですよ」 「う、うん」
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