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セトリが大体決まり、その流れで弾いていく事になった
んんっ、と咳払いしてマイクを構える
タンタンタンとドラムのバチが重なる音
ベースのダンダンダンという重くて心地よい安定した音色
そして、すべてを丸く包むギター。
すぅっと息を吸って、はき出せ。
(星哉のパートの所も自分が歌うって、すごく違和感。)
初めてにしてはかなりセッションできている気がした。
音も少しはずれていても、安定感はある
ジャアーンッと、演奏が終わり、音は少しずつ消えていった。
「理人」
「な、何?」
「俺のパートはわざわざ無理やり声を低くして歌う必要ない。キーあげろ」
「わかった。」
確かに星哉よりオレの方が声は高い
地声より低く出そうとしたら、やっぱり最後辺りの歌詞が擦れてしまった。
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