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バンドは終わり、みんなは残り時間を有意義に使っていた
星哉達も屋台を回ってる。オレは少し疲れて端にあったベンチで一息つく
「おや?」
「あ、甘飯さん。」
「蜜でいいよ~?あ、これ食べる?ベビーカステラ~」
日南さんの話を聞くまでは「なんだこの子。」って思ってたけど、蜜さんにも色々あったんだな。そう思いながら蜜さんと改めてしゃべると笑えなくなる。
黙々と幸せそうにお菓子を食べる蜜さん。
「綾間っていい所?」
「まぁそうですね。社長も適当な人で自由な感じです。」
「なら、そこに任せてもいいかもしれないねぇ~」
「何の話ですか?」
「私達ももう卒業だし?うちのメンバーみんな才能あるし。綾間にみんなの事任せられないかな~って思って」
みんなの事……てことは、蜜さんは入るつもりはないのか。
そうすればハニパレも解散だし、蜜さんの居場所を自ら失くそうとしている
「なんだいその顔は。もしかして私の話、先輩から聞いちゃった感じ~?」
「……すみせん。」
「いいよいいよ。ぜんぶ本当の事だし、隠すつもりはないから」
蜜さんは笑いながら、話の話題を変えた
隠すつもりはなくても、知られたくない事だって人には沢山ある
蜜さんが決めた事、ハニパレのみんなが決めたこと。
みんなが納得する事をこれからもみんなで選んでほしい。
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