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「あー、煩わしい。」
日焼け止めを塗りながらそうつぶやく私。
「もー、そんなこと言わないの。こんなにいい天気なんだから。」
私の横に立った友達が怒ったように言ってくるが、そんなことも耳に入らない。
「え、ねぇねぇ、何が煩わしいの?」
どこで聞いていたのか、もう一人の友達が駆け寄ってきた。
「何って...この太陽の光が、よ。」
「えええっ!なんでなんで?!お日様の光気持ちいいじゃん!」
そう叫ぶ彼女に私はニヤリと笑って声をかける。
「まぁ、私はドラキュラだからね?」
「えええっ?!ドラキュラなの?!」
この一連の流れを見ていた友人が一言。
「馬鹿じゃないの。この子はただの日光アレルギー。」
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