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いつも笑っているあなただったけれど、たまには傷ついて泣いていることもあった。その日は空も泣いていた。風が強く吹いて、嵐が近づいていた。悔しさを、悲しさを、寂しさを、全ての感情を表に出している。その姿は荒々しくて、人々は恐れたけれど、私はとても力強さを感じるとともに安心感を覚えた。あなたが普段、無理しているのではないと思えたから。そして、あなたのすごいところは、たくさん泣いた後には必ず笑顔を見せてくれるところ。真夏に訪れる『台風一過』のように。
私は泣き虫で。泣いて、泣いて、そして周りの人を困らせる。空気を冷たくして、人々の動きを止めてしまうことすらある。暗い時間をどんどん長くしていき、人々の楽しみに費やす時間を奪っている気がする。そんな自分が嫌いだったからうらやましかった。
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