―冬は静かに願う―

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 私はこれまで、冷たい気持ちしか持たなかった。そんな私に温かい、この気持ちを教えてくれたのはあなたの存在そのものなのです。『小春日和』のような温かさはあなたが私に与えてくれたもの。 私はわかっています。あなたと私はまるで平行線。私が進めば、あなたも進む。決して交わることのない存在であること。それゆえに、近付けばどれほどの大きな影響を及ぼしてしまうかも。  どれだけ願っても叶わないこの夢を私はいつまで見るのでしょう。  でもあなたが前いるから私は道を見失わず、進むことができる。  太陽はきっとあなたの味方。あなたの象徴なのでしょう。  だから、太陽から最も遠い私にとって、あなたはどれだけの年月を重ねても永遠に輝き続ける、私の光なのです。
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