あの声で蜥蜴食らうか時鳥

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「でしょ…真司君かわいいの好きだからこの包装紙に包んでもらったのでも中身はもうちょっと良いものが良かったわね。私も編集長ももっとましなのが良かったかなとは思ったんだけど…」 「気にしないでくださいノートならこれから使うこと多くなるので…ありがたいです」 「そう?…なら良かった」  真司は編集者さんから入学祝のプレゼントを受け取りラッピングされた包装紙を見たら可愛い猫の絵柄がプリントされておりそれを見た真司は喜んで編集者さんにお礼を言った。 「…あ!ヤバ!!のんびりしてるばわいじゃない!!あ、あのこれありがとうございます!…あ!あと編集長さんにもありがとございますとお伝えください…それじゃ行って来ます!」 「え?…ええ…あ、真司君!…行っちゃた…」  包装紙のプリント柄を見ていたら真司はふと遅刻しそうなのに思い出して慌てて編集者さんにもう一度お礼を言って急いでもらった物を自分の部屋に持っていき置いて慌ただしく家を出て行った。 「あ、おはようございます」 「え?…あら夢ちゃんおはよう」 「あれ?兄さんご飯も食べずに行ったの?」  そう言ってリビングに入ってきたのは真司の妹、針谷夢(はりやゆめ)だった。  夢は学校に行く準備をし終えてリビングに入って来てちょうどリビングにいた編集者さんに丁寧に挨拶をして食卓の上を見たらちょうど人数分の食事が出ていたので見たらどの食事も手につけていないのがわかり真司が朝ご飯を食べていないのに気付き真司が朝ごはんも食べずに行ってしまったのを気にしていた。 「ふぁ?どうした?」 「あ、父さんおはよう」 「おはよう」
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