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ララティナは、予定通り、近隣の町タルブを訪れていた。
タルブはルルティナのいた村から近く、近辺では最も大きな町である。
「箒で飛ぶのって、早くて楽だけど、結構疲れるんだよね」
「だが、箒以外ではここまで早く町に着かなかっただろう。空ならば危険も少ない」
深夜に出発し、着いた時には早朝になっていた。ララティナは宿を取り一日休んでから調査を始めることにした。もう、正午も過ぎている頃だった。
「休んだから、元気はいっぱい!調査に向かおう」
宿の部屋の中でシュバルツと話していたララティナは、調査に向かうことにした。
「しかし、部屋の中とはいえ、我と会話していいのか?」
「だって、念話より普通に話した方が。いいもん」
『そういうものか、しかし、出かけるのだから、念話に切り替えるぞ』
『うん、わかった』
ララティナにとって、シュバルツとの会話は、気分を和らげてくれるものだった。念話はそれはどれで疲れるため、普通に会話できるなら、そうしたかったのだ。
『今日は図書館に行こうと思うの』
『ふむ、情報収集か?だが、普通の図書館に、魔女の禁術の情報があるのか?』
図書館に向かっているララティナに、シュバルツはそんな問いかけをしてきた。
『うん、魔女の存在は、秘匿されてはいるけど、伝説や伝承では伝えられてるんだ』
『ほう、それを調べるのか?』
『そうだね、そういうものには、魔女が意図的に残している部分があるんだ。それは一般人には理解できないけど、魔女なら有用な手がかりになるの』
ララティナは、昔ルルテアから教わったことを思い出しながら答える。
具体的な方法は、知らないが、魔女が見たらわかるようなことなら禁術に繋がるかもしれない。
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