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おしょうがつです。
おしょうがつには、おもちをたべます。
ひかるくんはおもちがだいすきです。
「おーい、ひかるはおもちをなんこたべるんだ?」
パパがひかるくんにたずねると、ひかるくんはげんきよくこたえました。
「10こ!」
「10こもたべるの!?」
パパはびっくり。
パパはオーブンにおもちを10こいれて、ボタンをおしました。
ひかるくんは、オーブンでおもちがやけるのをみまもりました。
「はやくおもちがやけないかな…」
そうやってずーっとみていると、やがておもちがふくらんできました。
ぷく~~。
「あっ、もうすぐやけるぞ!」
チーン!
おもちがやきあがりました。
「よーし、できたぞー」
パパがとびらをひらくと、おおきくふくらんだおもちが10こ。
あんまりふくらんだので、おもちがオーブンからころがってでてきてしまいました。
「おっとっと、あちちち…」
パパはおもちをつかまえて、おさらにのせました。
「いただきまーす」
ひかるくんはおもちをぱくぱくたべました。
しょうゆあじ、きなこあじ、しおあじ、のりあじ、さとうあじ、ふりかけあじ、ごましおあじ、チーズあじ、マヨネーズあじ、ケチャップあじ。
「ごちそうさまー」
「え! もう食べたの!?」
パパはびっくりしてひかるくんをみると、ひかるくんのおなかが、おおきくふくらんでいます。
「たくさんたべたね~」
「もうおなかいっぱ~い。たくさんたべたら、ねむくなってきちゃったよ」
ひかるくんはこたつでよこになりました。
「こたつのなかは、あったかくてきもちがいいね」
すると、そのとき。
ひかるくんのおなかが、どんどんふくれておおきくなっていきます。
ぷく~~。
「うわー、パパ、たすけてー!」
パパはふうせんみたいにふくらんだひかるくんのおなかをみて、びっくりしました。
「たいへんだー! こたつからでるんだー!」
ひかるくんはいそいでこたつからでました。
すると、
ぷしゅ~~。
ひかるくんのおなかがちぢんでいきました。
「こたつがあったかいから、ひかるのおなかのおもちがふくらんだんだよ」
「ええ~、じゃあ、もうこたつにははいらない」
ひかるくんはがっかりしました。
こまったぞ。
おもちがうんちになってでてくるまで、こたつにはいれないぞ。
そのとき、ママがいいました。
「パパとひかるはおふろにはいって」
「はーい」
「おふろはあったかくてきもちがいいね」
ひかるくんとパパはおふろがだいすきです。
「はぁぁ、いいゆだねぇ」
すると、そのとき。
ぷく~~~。
また、ひかるくんのおなかが、どんどんふくれておおきくなってきました。
「うわー、パパ、たすけてー」
「たいへんだー! おふろからでるんだー!」
おふろがあったかいから、またおなかのおもちがふくらんでしまったのです。
ひかるくんはいそいでおふろからでました。
すると、
ぷしゅ~~。
ひかるくんのおなかがちぢんでいきました。
「これじゃあ、おふろにもはいれない。がっかりだよ」
こまったぞ。
おもちがうんちになってでてくるまで、おふろにははいれないぞ。
それから、かみをかわかして、はをみがきました。
「おやすみなさい」
ひかるくんとパパは、ママをおいてベットにいきました。
ママはひかるくんのあしたのおべんとうにいれるごはんをつくっています。
ベットはでんきもうふであったかくなっていました。
「ベットはあったかくてきもちがいいね」
だんだんねむくなってきました。
すると、そのとき。
また、ひかるくんのおなかが、どんどんふくれておおきくなってきました。
ぷく~~~~。
「うわー、パパ、たすけてー!」
「たいへんだー! ベットからでるんだー!」
ベットがあったかいから、またおなかのおもちがふくらんでしまったのです。
ひかるくんはいそいでベットからでました。
すると、
ぷしゅ~~。
ひかるくんのおなかがちぢんでいきました。
「これじゃあ、ベットでねむれないよ。がっかりだよ」
「しょうがないから、でんきもうふをけしてねよう」
こまったぞ。
おもちがうんちになってでてくるまで、あったかいベットでねむれないぞ。
でも、ふとんのなかにいると、またねむくなってきました。
「パパ、おやすみ~」
く~か~く~か~。
それからすこしたって、ママがベットにきました。
「あ~、さむいさむい」
みると、ひかるくんとパパは、く~く~ねています。
ひかるくんのパジャマがはだけて、おへそがでていました。
「あらあら。あ、そうだ!」
ママはおなかにいれていたカイロを、ひかるくんのおなかにくっつけました。
「これであったかくなるかな。それじゃ、おやすみ」
ママは、ひかるくんのとなりで、いっしょにねました。
すると、そのとき。
ぷく~~~~。
ひかるくんはおなかがいたくて、めがさめました。
「うわー、パパ、たすけてー!」
パパはひかるくんのおなかをみてびっくり。
「なんでまたおおきくなってるんだー!」
みると、ひかるくんのおなかにカイロがくっついています。
「ママー! だめでしょー!」
パパはいそいでカイロをとりました。
ぷしゅ~~。
ひかるくんのおなかがちぢんでいきました。
「ごめんね、ひかる」
ママがあやまりました。
「だいじょうぶだよ」
パパは、ほっとひといきです。
「やれやれ。きょうはたいへんだったね」
「うん。もうおもちをたべすぎないようにするよ」
「そうだね。じゃあ、おやすみ」
「おやすみなさい」
つぎのひ。
ひかるくんは、たくさんうんちをしました。
これでもうだいじょうぶです。
「おーい、ひかるはおもちをなんこたべるんだ?」
パパがひかるくんにたずねると、ひかるくんはニッコリわらってこたえました。
「きょうは20こ!」
パパとママはびっくりして、こえをあわせていいました。
「だめーーーーー!」
おしまい。
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