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エンディングロールの後にたまにあるオマケ
曽我は銃を床に土下座している男に向ける。
「おい曽我、土下座している男を撃つのか?」
藪が言った。
「わかってねぇな、悪役は心底悪じゃないとダメなんだよ」
「曽我は悪役だったか?映画館救ったのは誰だっけ?」
パンと音が鳴る。
銃口は上を向いていた。
「消えろ、土下座君」
曽我が言うとよろけながら男は逃げていく。
「藪、俺たちは悪役だろ?違うか?」
「違うね、ファイトクラブのタイラーダーデンを観たか?理想が悪だった、現実のタイラーダーデンは不眠だ」
「意味わかんねぇよ」
「曽我、俺の例えが悪いだけだ、お前はいい奴だよ」
「そうかよ、ま、ボスの命令じゃないしいいんだけどよ」
「ボスの命令で思い出したけどよ映画館の燃やした奴生かして連れていかないとな」
「そんなのほっとけよ、見つからない」
曽我と藪は笑った。
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