Crime·punch

opening

　マクドナルドの店内に黒いスーツを着た男が二人いた。曽我と藪という名の二人。曽我はチーズバーガーにかぶり付き咀嚼する。藪はテリヤキバーガーにかぶり付き咀嚼する。曽我はコーラを飲み流し込む。
「藪、ハンバーガーにはコーラが一番だ」
曽我は言った。
「あのな、食った後どうすんだ？煙草をコーラで吸うのか？」
藪は言う。
「そうだよ、コーラで我慢するんだよ、煙草も」
「俺は嫌だね、珈琲だ。煙草には絶対珈琲か酒だ」
藪は自分の珈琲を飲む。
「ハンバーガーに珈琲も合わないと思うぜ」
曽我は再びチーズバーガーにかぶりつく。
「んなことねぇよ」
藪はそう言ってテリヤキバーガー飲む最後の一口を食べ珈琲を飲む。
曽我もチーズバーガーを食べ終えコーラを音をたててズズズと飲む。
その後二人とも煙草を咥えた。
「色々あったな」
曽我は言った。
「あぁ、そうだな。そういえば曽我、ボスの女とやったのか？」
藪は曽我を見る。
「アホぬかせ」
曽我は笑った。
曽我の足元にトランクが２つある。
「まぁ、上手くいってよかった」
藪が言った。
何が？それは後程。