突然の初日!初日からもう事件!

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「ああ床がかたい。疲れてるのに。2歳も年上なのに。ああ床がかたい」 夜中、電気の消えた室内に呪いのようなうめき声。 床に寝せられた自分に対し、柔らかなベッドで寝るオレへの嫌がらせだ。 声の主はホームステイで来たばかりの宇宙人、楓。 オレは朝まで無視をした。突然やって来たオマエが悪い!我慢しろ! 1-2) 夜が明けてオレの生活は一変すると思った。 でも楓は気さくないい奴で、時間を乱されるストレスもなく、今のところ平穏な日常を過ごしている。 初日から大変な目にあいたくないしな。 午前中は楓の母星N101での生活習慣なんかを聞いた。あまり地球と変わらないみたいで少し期待外れ。 違うのは食生活。 好きな量の錠剤を腹が空いたら食べるらしい。サプリメントみたいな物か?どうりで痩せてるわけだ。 一錠もらって食べたらイチゴ味がした。なかなか美味い。もう一錠もらった。 楓は地球の銀行に通帳を作っていた。見せてもらったらオレより額が多い。 いや、とんでもない額だった。ホームステイ中の一週間、何度か食事をオゴってもらおう。 「いいけど、一回千円以内な」 ……あっさりと笑顔で言うなよ。コイツ、意外にケチだ。
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