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次の日曜日には、東郷四郎と亜弥そしてヒロシの3人でのデートとなった。
[何故オレも……?]
という思いもヒロシには有ったが、
亜弥から更正した東郷の事は聞いていたが、
自分の目で確かめるのも良いだろうと決着をつけた。
以前の東郷ならカネにモノを言わせてのデートに違い無かったが、それが亜弥の望んだデートで無い事は、東郷も学習したようだった。
そういう訳で、東郷と亜弥……そしてヒロシの3人デートは、まあまあ質素なモノだった。
ドライブをして食事をして海を見ながら話をするという……
東郷は亜弥ともヒロシとも仲良く話して、
3人の時間を楽しんでいるように見える……。
…………………………
夕刻となり、東郷と別れて家路に着いたヒロシと亜弥……
亜弥
「東郷さんって……変わったよね。 以前は攻撃的な感じがしたんだけど、今は仲の良い家族みたいに感じるわ……。」
ヒロシ
「そうだな……安心して任せられるって感じだな……。」
「ねえ……私ね、ヒロシの事が1番なんだけど、
欲張りに成ってきてね……東郷さんとも仲良くしたいなって思うんだ。」
「そうかあ……亜弥は自分の気持ちを大切にすれば良いよ。 将来、誰と誰が結ばれるとか……神様にしか分からない事だよ。」
「ヒロシ兄ちゃん……ありがとう。 私ね、今はヒロシ兄ちゃんが一番好き。」
亜弥はヒロシに静かに抱きついた。
………………… 完 …………………
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