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な、なんで? の声が、口から出ない。
「ね、僕にも一口ちょうだい」
「お、おぅ」
拓は、ビールを遥人に手渡した。
「いただきま~す」
にっ、と笑って酒を飲んだ遥人だが、次の瞬間には顔をしかめた。
「苦ッ。こんなもん、どこが美味しいのかなぁ?」
缶をデスクに置くと、遥人は拓に近づいた。
一緒にベッドに腰かけて、顔を見合わせた。
「何? 僕の顔に、何か付いてる?」
「……」
「あ、付いてた。目と鼻と口が」
無邪気に笑う遥人に、拓は腕を伸ばした。
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