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その時…
それを通して私はふと、ある事を感じた
私は辺りを見回した
そこには私とさっき見かけた人の他には誰もいなかった
…しかし、それでも私は感じていた
まるで『今そこにその人がいる』かのように
実際のその人ではない何かを…
ふと私は少し上を見上げた
その先には…
ふわっと浮かぶような形で
ほんのりと輝きを放つ光の固まりがあった…
それだけではなかった
その光は今いる場所からだけでなく…
私がさっきまでいた場所
私がいた場所とは離れている場所
そこからさらに遠い場所…
そうした幅広く限りない場所から一つ一つ表れ
そしてそれと共に空に向かってのぼっていったのだった
まるで手から離れた風船のように…
それは空に吸い寄せられるかのように
全て同じ空に向かっているかのように…
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