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佑ちゃんは、資源エネルギーに関わる仕事に従事する、謂わゆるエリートサラリーマンだった。
友人の紹介で知り合った私達だけど、恥ずかしながら、佑ちゃんの仕事のことなんて全く理解していなくて、エネルギーと聞いて…てっきり太陽光発電パネルを設置する会社だと思い込んでいた。
だから、海外赴任が当然の会社に彼が勤務しているなんて、全く思ってもいなかった…。情けない、本当に。
でも今は、ちゃんと覚悟は出来ている。
結婚してからも、転勤や海外赴任もきっと有るに違いない。出来ることなら単身赴任はして欲しくない。状況が許す限り、任地へ彼と一緒に赴こうと思っている。
ちゃんと覚悟はできている。
語学もきちんと習得しようと、英会話教室にだって通っているんだ!まだ内緒だけどね。
佑ちゃんとつき合うようになってから、私は変わったと思ってる、もちろん良い方向に。
彼に相応しくなりたい!もっと自分を高めたいと、生まれて初めて思った。
佑ちゃんの側で守られるだけじゃなくて、私も佑ちゃんを守りたい…、そう思ったんだよ。
だからこれから、お父さんを説得しようと思ってるんだ。
出来れば佑ちゃんに、協力して欲しいんだけどな…。
どうしても、ダメなの?
佑ちゃんは本心から来て欲しくないの?
本心が知りたい。
だけど佑ちゃんは、私に負けず劣らずの頑固者だった…。
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