60人が本棚に入れています
本棚に追加
「え…ちょっwwこの武器欲しいんですけどwww双剣で乱舞とかハンターの夢でしょwwwでも太刀も良いよなww電話してみよwww」
俺はすぐさま携帯を取り出して電話をかける
プルルルル…プルルルル…プツ
『何だよ』
「あ、もしもし俺様だけどwwちょいと“天上天下天地無双刀”と“双紅蓮…」
『そりゃあ、ゲームの武器じゃねえか。ふざけんじゃねえぞクソガキ。俺の最高傑作持つ身で何ほざいてんだ』
「えwwwゲームだって分かんの?wwすげえww良いじゃんよww作ってよww」
『四方八方囲まれて串刺しにされて死ね』
「なんてanother?wwwありそうで怖いww」
『じゃあなオタク』
ブツリと無慈悲にも通話の切られた携帯、俺は頬を膨らませながら携帯を閉じた。
しかしその携帯は着信音を鳴らす。
武器を作ってくれる気になったのかと携帯を開ければ違う人物だった。
「はいはーい。この俺様に何の依頼かなぁ?」
俺は電話の相手に単刀直入に用件を聞く。
『話が早くて助かるよ』
「いやいや。あんたからの電話は九割依頼じゃん」
俺はDSを閉じてPCの前に移動して起動した。
『まあそうだな。早速だが、今回の依頼は、御曹司ばかりの通う高校でな。何者かに狙われているようだ』
「え?その理屈でいうと保護対象は全校生徒じゃんwww俺一人じゃ無理ww」
『特に危険性があるのは生徒会の役員と風紀委員会の人間だ。特に上位の家系が集まっている』
「へえ…で?高校の名前は?」
俺はPCでGo○gle先生を呼び出すと検索の用意をする。
『私立恒明高校だ』
「恒明ね…あ、コレか」
『何だPCの前に居たのか。暇人だな』
「嫌味!?あんたが依頼ばっか入れるから久々のゲームに勤しんでたのにww日本に戻ったのなんて昨日だわwwwつかさっきまでDSしてたわ馬鹿www」
『結局ゲームではないか』
「うるせえwww」
俺は反論をやめて高校のホームページを開いた。
恒明高校、今年度で58年度目。生徒数、高校の部総勢1493人。
生徒会に生徒の行事内容を任すことで生徒間の絆を深め、連携をとる訓練としている。また、社会に出た場合にすぐに自分の仕事を……
いいや、面倒。
「で?いつから行くの」
『来月は4月だろう?少し遅いが高校生活とやらを謳歌してみなさい。何、編入はこっそり手配しておくから目立たないよ』
「高校生できてなかったのアンタの所為なんだけどwwもう高校生する歳過ぎてるしwww変装いるの?ww」
『そうだね。少しはしておきなさい』
「ラジャー(^^ゞ」
こうして俺の高校生活が始まることになった。
4月。
俺は恒明高校に編入し一生徒となった。
色々システムがハイテク過ぎて庶民の俺には理解できないww
高校の敷地内に町が一つ入ったような敷地内案内地図。
超高級ホテル並みの寮…しかも元来二人一部屋で2LDK風呂とトイレ個別完備。
寮の中はそれで終わらない。
スーパーマーケット完備、食堂完備、遊戯室完備、談話室、大浴場…
会計は全て一人一人に渡される端末一つ。
生徒証明書兼用。
意味が分からんwww
依頼主の手配故か部屋は一人だった。
良かったww二人だったら獲物隠すにに苦労するとこだったwwww
ここでの名前は確か…何だっけ………そうだ!
白沢 雪澄!
意外と本名に近しい点がある。
まあ、依頼とはいえ初めての高校生活。
色々意味分かんない高校ではあるが楽しもう!!
俺が編入したのは三年B組…3-B。
出席番号30人中17番。
いやー…俺も良く考えたら19歳だわ…勉強追いつけんの?
本気でこの数年勉強なんてしてないよ?
…とか不安になったら案の定。理解できねえwwwwwww
偏差値いくらだよこの高校ww俺は語学力と手先の器用さしかないのよwww
脳筋なんだよwww馬鹿wwwwww
英語は簡単、国語&社会科・平均ちょい下、数学・科学アウト。
普段勉強なんてしないしwwwww
英語は日本より海外の滞在期間が長いしwwwww
休み明けテストで化学と数学、歴史のテスト赤点だった。
これは酷いwwwww
もう無理ww
生徒会及び風紀委員保護とかの前に退学しちゃうwwww
テストでやる気の削がれた俺氏。
通常授業初日。
授業エスケープwwww
フラフラ歩いて適当な空き部屋を見つけピッキング。
そこでPSPを始めた。
「そこだ!行け!ぶふぉwww大回転外したwww避けんなよオウガさんwwwwギャア!wwナルガさんが!こやし玉こやし玉…忘れたww」
一人で騒ぎながらゲームをする。
傍から見れば不審者。
だが気にしないwwwww
「うおおおおwwwやってやろうじゃねーかwww」
単身オウガさんとナルガさん相手に立ち回る。
しかし、不意に近づく気配を感じてスリープモードにした。
コツコツと響くローファーの音。
音の重さから察するに体重が…80ちょい。
平均的に考えれば180以上あるな。
殺気は…当たり前だけどないww
何身構えてんの俺ww
緊張を解いて小さく息を吐いた。
気配は近づいて来て扉の前で止まった。
え?何でそこで止まるのさwwww
スッと開いた扉の向こう。
そこに居たのはイケメンでしたwww何所の桜○高校www
「貴様そこで何をしている」
「えwwwサボりですけど?www何か?wwww」
「ほう…素直に自白か…」
何々www
高校生にしては禍々しい空気纏うなwww
何で睨むのww
そのくらい怖くないよwww
これで怖いって言ってたらもう死んでるよ俺www
「この俺が風紀委員長と知っているだろうに…気に入った」
風紀委員長…フウキイインチョウ?
え?wwwwwあのトンファー持ち歩いて自分で風紀乱してる?www
ありゃKHRだわwwww
この人が保護対象その1かww
アンタが風紀委員長だといま知ったよwww
「そこのサボり。風紀室まで同行願おうか」
うぃwwww
最初のコメントを投稿しよう!