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狭い室内。
一応身元を隠してる身。
下手に逃げまくって身体能力を疑われるのはよろしくない。
でもどうやって逃げるよww
窓から出ようにもここ4階だしww
扉の前には紫乃さん、俺の後ろには風紀委員長様が。
はっ倒したら後が面倒くさい事になりそうwww
どうしようwww
「ひえwwww」
「チッ」
「うはっwww風紀委員長様超ガチwwうわww紫乃さん強襲ww」
「すばしっこいなぁ」
なんか怖いwww笑顔がwwww
紫乃の笑顔と風紀委員長様の無表情の挟撃www
ヤバイおwwwwww
この学校の生徒の中で一番実力のあるコンビじゃないかなwww
でもでもでも!!wwww
俺も名誉があるから捕まるわけにはいかないよwww
――――〈♪〉狂える月下民の慟哭 虚妄の野火に「神」は成る
突然、室内に響き始めた音楽。
びっくりする程空気が読めてないwww
「雪くん。出ていいよ?」
「なぜこのタイミングwww」
はい。俺の携帯ですwwww
というか!携帯を校内で所持していることを咎めず寧ろ通話に出ろとわwww
何という風紀副委員長www
「どうした。とらないのか」
「あんたもかwww」
「特別に許可する」
「絶対俺を捕まえるためだよねwww」
考えは読めてんだよwww
そのくらい分かるわwww
しかし一向に鳴り止まない俺の携帯。
ここまで鳴らされるともう相手の目星はついている。
俺は警戒を怠らないまま通話を繋げる。
「何の用だよwww今立て込んでるのwww」
『まだ何もないはずだろう?』
「風紀委員トップ2に挟まれてんだよwww」
『早速仲良くなったか。信頼関係も大切だが楽しそうで何よりだ』
「うるせwww楽しい訳あるかwwwうひゃいwww風紀委員長様やっぱりかwwww」
「チッ…」
「さっきから舌打ち多いよ!?ww」
『青春だなぁ』
「やかましいわ!ww何の用だよwww」
『ああ。忘れるところだったな』
わざわざ三十秒間コールかけといて忘れんなよwww
何のために電話かけたのか早くしてくれwww
前と後ろからめっさ狙われてるwww
『重要なことを言うのを忘れていてな』
「何のことさ!ww」
『この件。依頼主は俺じゃないからな』
「へ?」
『そこの理事長が俺に回してきたんだ。だから一度顔を合わせておけ。という話だ。忙しそうだから切るな』
「はぁ!?ちょ!どういう事か説明s『―ブツッ』あ!おい!」
あの野郎!
なんつー重要事項黙ってたんだよ!
今度会ったら半殺しにしてやる!!
理事長か…今日中にでも行くか…
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