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「ユッキー。何で刀袋持ってるのさ。剣道部にでも入るの?」
「いや?wwやっと手元に相棒が返ってきたからさwwwつかココに剣道部あったんだw」
「相棒?」
「そそww」
「ちょっと見せて~………………木刀?」
見せてとソウルメイト・カケっちに言われたので袋から出したそれをみて呟く。
黒い一色の木刀。
ちゃんと日本刀だけどねwww
柄の部分に指紋認証システムが組み込まれていて、握った人によって刀が抜けることと抜けないことがある。
因みに解除及び抜刀できるのは使い手の俺とこの刀を打った本人のみとなっておりますw
日本刀にかなりガチなシステム組み込んでやがるwww
こうなったのは普段から木刀として他人に持たせても真剣とバレない為…と言いつつ、自分の認めた奴にしか真剣を見せる、握らせる、振らさせる。と言ったことをさせたくない製作者の我儘www
俺が下手に柄を持つと滑りがよすぎて落ちるくらいに滑らかな刀なんだよww
木刀に見せるときは柄頭のロックボタンを押していれば無操作で1時間ロックが掛ったままになる。
この日本刀ハイテク過ぎんのよwww
「黒刀ってカッコいいよな」
「わかってくれるかww流石カケっちwww」
「男の子ですからw」
理解してくれる人が居るっていいよねww
ボンボンばかりのこの学校で、俺の一般人の部分を理解してくれるのはカケっちだけだわwwww
清雅は常識人ではあるが一般人ではないし、犬…錬治は同職=Not一般人だから。
「でもこんなの持ち歩いてたら余計に風紀委員長に怒られるよ?」
「大丈夫wwwもう負けることなど万に一つもないwww」
「いや、負けるとかじゃなくて……」
「じゃあ何?」
「風紀委員長にも親衛隊あるし、関われば関わるほど実害の及ぶ恐れがあるよ」
「それはめんどくさいな…」
いくら負けることはないとはいえ、目立ち過ぎも良くないか……
あれ?でも、お前の席ねーから!を受けてる時点で手遅れか?wwwww
……大丈夫だと思いたいwwwwww
――キーンコーンカーンコーン……
「あれ?もう昼終わりか」
「みたいだな。俺も用事終わらせるかww」
「授業。またサボりなのか?」
「もちのろんwwww」
「まったく…俺は教室に行くよ」
「じゃあなwwwwカケっちwwwwwwww」
先に教室に戻るために立ち上がったカケッチを見送って俺も立ち上がる。
今日こそは行こうじゃないか。
雇い主……理事長さんの所へ…な。
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