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それから、頻繁にさくらさんから賢吾に電話が掛かるようになった。
賢吾はその度に自分の部屋に籠る。
そうだよね。
恋人とのイチャイチャした電話なんて、ただの幼馴染みに聞かれたくはないよね。
私は、賢吾に電話が掛かるたび、落ち込んだ。
違う人を好きになれればいいのに。
そう思うけれど、勤め先が幼児園じゃあ、出会える男性は、幼児のパパさんだけ。
それに、好きな人と一緒に住んでるんだもん。
忘れられるわけがない。
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