ジャムの青春

テスト

｢小暮(こぐれ)さーん！明日はテストなので帰りま～す｣

撮影終わり、慌てて帰る支度をする。

｢え、ジャムちゃん勉強するの？｣

｢もちろんです！ジャムは頑張りますよ？｣

｢へぇ～そうなんですか？意外ですね｣

ふいに会話にカメラマン萩原(はぎわら)さんが介入してきた。ジャムのカメラマンじゃないよ。

｢萩原さんよりジャムは勉強してるかも～｣

｢え、なんかむかつきますね｣

｢をい！萩原！何言ってんだよ｣

小暮さんのツッコミが炸裂した。

｢あ、つい…｣

｢それじゃー帰りまーす！さよ～なら～｣

うるさいカメラマンさんから逃げて急いで飛行機に乗らなくちゃ！機内では、英語をしよう。と思ってたけど、問題の意味がわかんないよ～。今回やばいかも…
　そうこうするうちに奄美に着いた。電車で数学を！って思ってたけど、無駄に英語に時間かかっちゃって…結局英語しかできなかった。そのまま家に帰りついちゃった！

｢ただいま～｣

｢ジャム、お帰り｣

優(ゆう)が出迎えてくれた。

｢ねぇ～優～日本語教えて～｣

｢え、無理。今数学してるし｣

｢え～、じゃあ文絵(ふみえ)のとこ行こうかな｣

｢いってらっしゃい｣

ということで～隣に住んでる大親友の文絵ちゃんのとこに、お勉強を教えてもらいに行くことに。ドアを勝手に開けて…大声で叫ぶ。

｢ねぇー文絵～！日本語教えてよ｣

｢ばかじゃないの！明日テストなのに今更かよ｣

イライラした文絵が玄関まで歩いてきた。

｢だって～ジャム仕事忙しかったからさ～｣

｢ジャムに教えてる暇なんかない！帰れ｣

バタンとドアを閉められちゃった。えー自力で頑張るしかないの～？
　しぶしぶ家へと帰り、地道に和英辞典を引いて頑張った。テストって大変。