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「さっき言ってましたよ」
「うっわ、トム盗み聞きとかさいてー!」
いつの間にやら、トムの妹ジャムまでやってきていた。
「トムって超変態じゃーん!信じらんなーい!」
レナはジャムに同調した。
「バカなレナは言ったことも忘れてますしね!大バカ者ですよ」
「なにそれー!ひどーい!」
「もー、トムのほうが年上なんだからちゃんとしてよね~」
ジャムに言われて我に返る。こんなバカと争ってもしょうがない。
「ちょっとートム!謝ってよー!レナはバカじゃないし」
「はいはいすみません」
「ひどーい!」
盗み聞きしたことより、バカ呼ばわりしたことに怒っているレナである。
「レナ、このままじゃバカすぎて彼氏もできないですよ?」
「な、なんで!今はいないけど、前はいたもの!」
「ふーん。バカすぎて嫌われるパターンですね」
「そんなことないもん!」
「はぁー、トムは自分のこと棚に上げすぎ。ジャムは優がいるけどー、トムはいないじゃん」
「ふん、今はね」
トムはどこか余裕そうである。
「えー?トムの彼女なんか今までに見たことないよ。ずっといないよね?ね?俺はさおりがいるけど?」
自分の自慢をする準也である。
「準也は黙って!」
トムとジャムの声はハモってしまった。
兄妹ということを思い知らされた2人は、その後の撮影も顔を合わすたびむすっとしていた。
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