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少しずつ空気が暖かくなってくるこの季節、祥子と時間を合わせながらも俺は充実した時間を過ごすことになった。
きっと、この一年間は俺の人生において、大きな意味を持つ年だったんだろう。
慎太郎にはっぱをかけられて、祥子を捕まえることを決意したところから始まった一年間。
長かったようで、一瞬だったようで。
友人たちとも改めて絆を結び直し。
忙しかったけど、総じて幸せな日が多かった。
来年は、どんな年になるんだろうな。
寂しい一年であることは確定しているが…。
それだけで終わらせてたまるか。
俺にとって、祥子にとって、必要な時間だったと思えるようにしてみせる。
夢に向かって一歩を踏み出す祥子に置いて行かれることのないように。
今日も一日が始まる。
第二章 完
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