1 青島興行

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…青島興行 覚醒剤ゼブラの滞納が売り手側に発覚して、三日目。 常に気を張って、警戒していたが時計の針が進むにつれて その緊張感も欠落していた。 「ただの脅しだったんですかね…」 部下の澤木が首をかしげる。 「そうだな…」 青島は大きな図体を椅子に沈めて、ピストルの弾を取り出しテーブルの引き出しにいれた。 「今日は帰るか?」 そう言った矢先に 「青島さん!」 部下の吉田が真っ青な顔で駆け込んできた。 空気がピリッと張り詰める。 「どうした?」 「番犬が殺されてます…近くに、血の着いたパイプが落ちていて」 「ガキのイタズラじゃないのか?」 「でも…」 そのとき、一瞬静まり返ったなかで階段をゆっくりあがる足音が聞こえた。 青島は人差し指を口にあてる。 「なにか…来る」 一斉に部下たちは壁により、銃を構えた。
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