1 青島興行

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だが、ご丁寧にその招かざる客はドアをノックしたのだ。 青島は顎をしゃくる。 澤木がドアをゆっくり開け、やがて仲間たちに銃を下ろすように指揮した。 青島も警戒心を忘れて立ち上がる。 「子供です」 「は?」 澤木がこちらに目配せしたあと、ドアを向き直ると甲高い銃声と共に額を撃ち抜かれてこちらへ吹き飛ばされた。 青島はまたテーブルの下に身を隠した。 部下は荒い声をあげる。
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