1 青島興行

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… 和馬は転がる大きな体を見つけた。 襟を掴んで自分の前へやると、銃弾を吸い取るように、その体が盾になっていた。 その体の首もとからピストルを向けて、はずすことなく撃ち抜いていく。 和馬の命中率は異常に高い。 一発も逃すことなく、相手を撃ち抜いていった。 中には心臓ではなく、頸動脈を撃ったりしているが ちゃんと始末は出来ている。 やがて銃声がやむ。 和馬に向かってきた相手は全滅させることが出来た。頬についた血は、この盾にした人間の返り血らしい。手の甲で拭う。 和馬はドアを開けてすぐに人数を把握していたから、倒れた体を数える。 「あと二人足りない…」
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