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和馬は転がる大きな体を見つけた。
襟を掴んで自分の前へやると、銃弾を吸い取るように、その体が盾になっていた。
その体の首もとからピストルを向けて、はずすことなく撃ち抜いていく。
和馬の命中率は異常に高い。
一発も逃すことなく、相手を撃ち抜いていった。
中には心臓ではなく、頸動脈を撃ったりしているが ちゃんと始末は出来ている。
やがて銃声がやむ。
和馬に向かってきた相手は全滅させることが出来た。頬についた血は、この盾にした人間の返り血らしい。手の甲で拭う。
和馬はドアを開けてすぐに人数を把握していたから、倒れた体を数える。
「あと二人足りない…」
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