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ドアを静かに開けると、冷たい風が部屋の奥から入ってきた。 思わず身震いをするが、玄関の散乱した靴をすぐにみとめた。 ゆっくり部屋の中へ摺り足で入っていく。何も物音がしない、聞こえるのは時計の音。 ダイニングテーブルの角が見えて、ふと立ち止まった。椅子に誰か座っている。 眠っているのだろうか。
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