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手のひらで汗を拭い、深く深呼吸をした。 焦る、焦る。 何が起きているのだ。 この夫婦は、殺し屋の自分以外にも狙われるようなものなのか。 まったく相手に見当がつかない。 開け放たれたベランダへ向かい、真下を見下ろすが真っ暗闇で何も見えない。 すでに仕事を終えて、帰ったのだろうか。 その時、ドアの向こうで階段をのぼる音が聞こえた。
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