婚約破棄するというのならやけ酒させてもらいます

1/1
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ
1.やけ酒するしかありませんね 私は大好きな人がいてその人とは婚約をしているのですけれど、 婚約してたとしても安心はしていません。 なぜなら、婚約破棄というのがあるので………………。 そんな中で宮迫健司からご連絡が来て、今から私の家へ来るという らしいけど、一体何があったんでしょうか。 しばらくするとインターホンが鳴って健司が来たのかなと思って 玄関まで行き、扉を開けるとそこには健司が立っているのです。 「健司いらっしゃい」 「来たぞ」 「どうぞ上がって」 健司は私にそう言われて玄関で靴を脱いで上がると、私は扉を閉めると 健司と一緒にリビングへと行きます。 私と健司は椅子に座ると健司がこちらの方を向いて何かお話したい事が あるような気がします。 「健司、何かあったの?」 「あったからここへ来たんだろう」 「そうよね」 「大事なお話なの?」 「大事な話だな」 「気軽に言ってね」 私はどんな事をお話するのかをドキドキしながら待っています。 「婚約さ、婚約破棄させて欲しい」 「えっ? 嫌よ」 「嫌って困るじゃないか」 私は椅子から立ち上がってキッチンの方へ行くと、冷蔵庫を開けて酒を取り出して 冷蔵庫を閉めてから健司が居る所へ戻って椅子に座ります。 「お話しているのに酒なんか持ってきてどうするんだよ」 「別にただたんに持ってきただけよ」 「そうか」 「どうして婚約破棄しなきゃいけないの?」 「別に大好きな人が出来てそれでかな」 「私っていうのがいるのにひどいじゃない」 「ひどくないさ」 「ひどい」 「ひどくない」 「婚約破棄するならお酒を飲むわよ」 「飲めばいいだろ」 「そういう事を言うのなら婚約破棄するという事なのね」 「そうなるだろうな」 私は持ってきたお酒の蓋を開けて、手にお酒を持つとそのまま口に運んで お酒を飲んでいきます」 「大事なお話しているのにお酒を飲むとは変わっているな」 「婚約破棄されてこっちは腹が立っているのよ、お酒でも 飲まないとやっていけないわね」 「そうかよ、勝手にしろ」 「あ~あ、お酒が美味しい」 「まぁ、婚約破棄は成立って事でいいんだよな?」 「任せるわ」 「婚約破棄は成立だな」 私はお酒を飲んでいるので健司が何かを言っているのはわかるけれど、 もうどうでも良いと感じている。 婚約破棄された事は嫌だったけど、健司が決めた事なら受け入れるしか ないと思うし、お酒でストレス解消しているので問題ない。 それにしても健司が別の人を大好きになるって信じられない。 今、私にはもう関係のないお話なので忘れる事にします。 私の恋愛がここで終わるって災難というか、最悪というか、もう恋愛は しなくていいかなって思います。 一生独身でもいいと思うのはおかしいかもしれないけれど、 それでも婚約破棄されるよりマシです。 婚約破棄されたら意味がないし、頑張って恋愛してたとしても無駄に終わる。 結局、恋愛というのはどうしようもないし、恋愛するしないは本人の自由。 ただし、恋愛をすれば傷つくかもしれないというのを忘れないで欲しい。 恋愛がすべてじゃありません。 独身の方が良かったって思える場合もあります。 恋愛万歳!! 婚約破棄最悪!! 独身最高!!
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!