綺麗事と夜景

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「へえー、そうなの」  愛は自分のことを言われた気がして大いに不満になって聞いた。 「どうしてそうなるの?」 「上辺を重視し内容を軽視するからだ。奴らは紙切れ同然のペラペラの生き物なのさ」 「それは辛辣な言い草ね、私、生意気言うけど、人間ってそんなに捨てたもんじゃないわよ」 「じゃあ、愛の身の回りに誠実と呼べる人がいるかい?」 「えっ・・・」と愛が戸惑うと、健は長広舌を揮った。
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