第3章:愛する想い

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急いで家に戻った富子は昔貰った年賀状を 片っ端から調べた。 箱に入っていた年賀状を ひっくり返したので部屋中に年賀状が 散らばった。 「あった!これだわ」 差出人は『土田直輝(つちだなおき)』 忘れもしない富子が生涯で最も愛した男性。 富子は20代の頃に働いていた ボウリング場の常連客だった男性に プロポーズされた事があった。 だが二人は別れる事になる… 彼が仕事の都合で海外赴任する事になり 富子の両親の猛反対により プロポーズを断る事になったのだ。 (あの日、言えなかった言葉… 『あなたに一生ついて行きます』 それが言えたなら私の人生は変わって いたかもしれない…)
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