第3章:愛する想い

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(あたしが人生でやり残した事… 彼にもう一度だけ()いたい…) 勿論(もちろん)もう一度付き合いたいとか 結婚したいなんて思わない。 彼が今も独身なのか結婚しているのか いや…まだ生きているのかすら分からない。 でも彼にもう一度だけ逢って あの日伝える事が出来なかった 富子の気持ちを伝える事で 自分の人生に納得する答えを見つける事が 出来ると思ったのだ。 (愛されなくても良い… ただあたしの残り少ない余生を彼に 見守って貰いたい…) 富子は直輝に手紙を書くことにした。 年賀状に記載してある住所から電話番号を 調べようかとも思ったが インターネットも使い方が分からないし 電話で直接彼と話す勇気が無かった。
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