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ふわっと風がふき、私、渚の髪はふわりと舞い上がる 6月下旬…もう少し…もう少し… 「もう少しだー!」 サッと大声で叫んだ私に視線が… 恥ずいな… だってだって! もうすぐ夏です! 暑くてつらい季節じゃん… って思うそこのあなた! ちがいます✨ ちがうんですよ! そう…夏は恋の季節です! ちらりと左ななめ前に視線をずらす… キャー💕 そこにはクラスの超絶イケメン男子⭐️ 悠真(ゆうま)君♡ 「おい!渚!」 「はっはい!?」 振り向くとそこにいたのは 幼馴染の奏(そう) 「奏…?」 「お前また悠真に見惚れてただろ…」 「うちのクラスの女子は男子を見た目だけで決めてるだろ…」 「ちっちがう‼️悠真君は中身だって!」 「話したことないだろ…」 「😭」 あ、こいつは幼馴染の奏で私が悠真君が好きなことを 唯一知ってる人 でも悠真君は人気すぎて話したことありません… しかも妄想が激しい私は、女子友がいないのです… 「真白さん、消しゴム貸してくれない?」 「え?」 えええええええぇぇぇええ⁉️ ゆ、ゆゆゆ悠真君⁉️ えっとちょちょちょまままっててて!!!?!??!? 「ま、真白さん…?」 「あ、あああえっとけ、消しゴムですよね❗️ はい‼️」 くすっ 「真白さんって面白いね」 「ありがと!」 にこっ め、めまいがしそうだよ… 笑ってくれたし‼️ 最高級の0円スマイルくれたし‼️ あぁああぁぁぁああ ん?あ、やばい… 悠真君ファンクラブ(?)の人たちが すごい顔でこっちみてる…怖…… まてよ…私の席の左ななめ前が悠真君で 今日悠真君の横の席の人は休み… 私しか借りる人がいなかった…? 私は…余り物… そう思うと奇跡なんてないって思う そう…たまたま…これは… この出来事は…… たかが…奇跡にすぎないんだ…
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