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プロローグ
生きたなぁ…
生ききったなぁ…
遠くアフリカの地で俺は今まさに死を迎えて居た。
故郷の現代日本から戦国時代に跳ばされてから、綺羅星の如く多くの戦国武将達と出会いや別れを繰り返し、最後は天下を取って俺は俺に付いて来る者達のみで世界を巡った。
まあ、色々と行く先々で政宗や(重度のロリコン)才蔵がやらかしてくれたから退屈所か命の危険を何度か味わったな。
そんな思い出も今は懐かしい。
そして、俺はアフリカの部族の皆に見送られて息を引き取った。
「所がどっこい君はまだやる事がある」
突如、眩しい光に照らされて俺は目を開けると俺を戦国時代に送った例の志〇神が俺を出迎える。
このハゲ散らかした「あたしゃ神様だよ!」と言いそうな神は日本ではイザナギと言う最高神の一人だと誰が思うだろうか…
まあ、この神様によって俺は『創造の能力』に『身体能力向上』そして『武の理』と言うチートな能力を三つ授けられて俺は何とか日本統一を果たして天下を取る事が出来た。
イザナギ様に言われた通りに天下も取ったし今さら何の用があるのだろうか…
「you、三國志の時代で天下を取っちゃいなよ」
「……」
横からいきなりファンキーファッションをした爺が現れて、俺に言って来たのでスルーした。
「あ~、その方は太上老君だ。
話を聞いてくれ」
イザナギ様がそう言うので俺は爺に向き直る。
太上老君は確か仙界の最高指導者だよな?
それが、こんなにファンキーだったとは思わなかったわ。
「三國志の英雄達を知ってるよね?」
太上老君が話をきりだす。
「まあ、漫画やアニメで有名ですからね」
「その三人に問題があってね。死んでからでも争いを辞めないのだよ」
「あの世でまだ争ってると?」
「そうそう、だからさ。君に三國志の時代に行って貰って劉備、孫権に曹操の三人を降して天下を取ってほしいの。
最後は司馬懿の孫が天下を取ったけど直ぐに破綻したしね。
その後の事もある程度は任したいわけよ」
「タダでですか?」
「そう言うだろうと思って二つの能力を用意したよ」
太上老君は二つの宝玉を取り出すと俺の体内にいきなり入れて来た!
「なにを!?」
「大丈夫だ。君は神造人間だからナタクの宝玉二つは余裕で取り込める」
鋼鉄の悪魔を討つのかな?
「一つは英霊召喚に特化した宝玉、もう1つは創造の能力に創造魔法作成を入れ込んだ品物だよ。
まあ、前の能力と合わせて役に立つ筈だよ」
「あの~能力を植え込んだと言う事は拒否件は最早無いと見たほうが良いのですかね?」
「うむ、と言う訳で肉体年齢を20歳にして丁度、黄巾の乱に送り込むから後は宜しく」
そういうと太上老君の杖が光始めた。
意識が途切れる寸前にイザナギ様からの声が聞こえる。
「向こうに行ったら我々の神社を建てて~!
そうしたら我々もサポート出来るからね!」
こうして三度目の生は三國志の世界で生きる事になったんだよ。
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