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交阯での出来事
董卓死す!
この報は各国の緒将に激震を与える。
何せ董卓を殺ったのは義息子の呂布だ、王允の口車に乗って、董卓を殺ったらしい。
何やら王允の娘を巡ってと言うよりは、王允が二人を煽って反目させて呂布に「今、董卓を殺ったら天下の英雄ですよ~」と唆されたらしい。
と言う訳で長安は董卓の後釜を狙って帝の争奪戦に内乱の真っ最中だ。
袁紹と公孫サンが争う中で曹操は着実に力を付けて孫堅と袁術が小競り合いの真っ最中で劉備は公孫サン陣営で袁紹軍相手に大暴れの真っ只中だ。
それに比べれば襄陽は平和な事平和な事。
特にする事は無いが、只野軍は交州に向けて遠征の準備を始めて居る。
やはりね外国の貿易は国を富ませるからね。
その窓口で有る交阯は是非とも抑えて起きたいのだ。
ただ問題は其所までの道のりだ。
だから俺は古代ローマ軍の行進に習って土木工事をしながら道を作って行こうと思う。
最初から苦戦して進むならば、最初のうちに道を整備して新しく作って置けば進軍も早いし交易も盛んになり国が富むからな。
「よ~し、交代で休めよ~!後は塩飴は必ず貰って水を飲んで休憩する事!」
そう言って俺は進軍する兵の土木工事の指揮をしながら黄忠と交代して俺も塩飴を貰い水ぬるい水を飲む、若干スポーツドリンクに近い味だな。
許チョは気の杭をゴン!ゴン!ゴン!と打ち込んで居る。
最初から道を作りながらの行軍だったので、補給物資も後から届けられるし何か有れば馬を飛ばして帰れるし、やはり道を整備するのは兵士達の良いトレーニングにもなるし、工兵を作るのにと一石二鳥だな。
そんなこんなで襄陽を出発して半年、無事に交州の交阯へと到着した。
事前に使者を行かせて、交阯の太守の士燮(ししょう)とは連絡を取って居る。
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