プロローグ

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「んぁ! あッ、あぁん! はぁ、あっ、ぅあぁ!」  レクサムの啼き声を心地よく聴きながら、リーマは軽口をたたく。 「おいおい。派手にさえずると、隣に聞こえるぜ?」  何せ、城壁の外である平野に造られた仮住まいだ。  上級兵士であるリーマたち魔剣士は、それでも一般兵よりましな小屋を支給されてはいたが。 「聴きたい奴にはッ、聴かせておけば!」  あんあん啼きながらも、余裕なレクサムの返事に、リーマは燃えた。 「その減らず口、いつまでもつかなぁ!?」  さらに激しく腰を打ち込むリーマに、レクサムの熱もどんどん上がって行った。
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