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「ツヨシ……おかしいと想わない?」
「え? 何が?」
「しっ、声が大きいよ……」
小声で話す僕に対して、ツヨシは普段通りの良く通る声で返してきた。
「道路はアスファルトじゃないしさ。電柱もないなんて」
「おう! 本当だ! すげぇ風情だな。徹底した町興しじゃね?」
「風情じゃないと想うよ……」
ツヨシは、テーマパークか何かだと想ってるのかも知れない。
それとも、サプライズを仕掛けたつもりが、逆に二人に仕掛けられてるのかも知れない。
悪戯好きなイケメンヒロイン・ミチルだったら、充分考えられる。
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