1-2.胸ノ高鳴リ

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「ツヨシ……おかしいと想わない?」 「え? 何が?」 「しっ、声が大きいよ……」 小声で話す僕に対して、ツヨシは普段通りの良く通る声で返してきた。 「道路はアスファルトじゃないしさ。電柱もないなんて」 「おう! 本当だ! すげぇ風情だな。徹底した町興しじゃね?」 「風情じゃないと想うよ……」 ツヨシは、テーマパークか何かだと想ってるのかも知れない。 それとも、サプライズを仕掛けたつもりが、逆に二人に仕掛けられてるのかも知れない。 悪戯好きなイケメンヒロイン・ミチルだったら、充分考えられる。
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