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僕達三人は、東京都内のベッドタウン『帝町』の大型団地・同じ棟の隣同士で育った。
605号室がツヨシ、606号室が僕、607号室がミチルの家だった。
同い年で、幼稚園から中学校まで一緒に通っていたんだ。
幼い頃は、ミチルが一番強くて、僕はよく泣かされたものだった。
あ、ミチルは女の子ね。言い忘れてたけど。
今でも『腰に手を当てての仁王立ちポーズ』=ミチルポーズを想い出す。
曲がったことが大嫌い。
女子だけど、イケメンぶりを発揮して小学生でファンクラブまであったっけ。
バレンタインは僕の何倍もチョコを貰っていた。
僕は、お母さんとミチルからの義理チョコ&友チョコしか貰っていないけど。
実質ゼロだけど、ゼロに幾ら掛けてもゼロだからね。
同じ団地には、同級生がたくさんいたけど、僕達三人は家が隣だから、毎日のように遊んでいた。
特にうちは、五歳の時にシングルマザーになっちゃったから、ママ友だった隣の二軒によく預けられていたんだ。
だから、兄弟のように仲が良かったんだと想う。
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