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返信があったのは少し意外だった。漠然とだけど、彼女と最後に会った時の出来事が、私にそんな思いを抱かせたのかもしれない。
まあ、そんな訳で予想外の彼女からの返信のお陰で今日の日を迎えたのだった。
彼女との出会いを思い返していると、カーナビが空港入り口に到着した事を告げた。
私は車を駐車場に止めると、到着ロビーへと向かった。
彼女はどんな大人になっているのだろう?
到着ロビーに着くと、彼女が乗っているはずの成田からの国内乗り換え便は既に到着していた。
十分……十五分……二十分、時間が過ぎて行く。
乗り換え便でこれだけ時間が掛かるのはおかしいな、まさか、乗ってないとかじゃ、と思った時、スマホに着信が入った。
前にメールのやり取りで聞いた、彼女の番号からだった。
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