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その夢は少年がまた誰かに羽を一枚あげている所だった。
綺麗なブルーの瞳で微笑んでいた。
「幸せにね」
少年はそう言ってまた光の中に消えていった。
少女はそこで目を覚ました。
『少年はまた幸せを分けていったんだ・・・』
どうしたら私も少年のように優しさを分けてやれるだろう。
どうしたら純粋なままでいられるだろう。
それから少女は働く度に少しずつ優しさを分けようとした。親切にした。少年に近づきたくて頑張った。
この努力よ。
お願い、実ってください。
少女は今日も働く。
青空の下で。
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